DDPγ


 2月末に、最後の団員育成プログラム(DDP)であるDDPγを実施しました。今回のDDPは今までのものと異なり、5日間という長期にわたるものでした。

2月24日に国連大学の政策発表会を行いました。団員は、前日から泊まり込みでリハーサルを行い、Q&Aセッションを含め、多くの練習を重ねて本番に臨みました。多くのオーディエンスの前で、約5ヶ月かけて練り上げてきた担当国スイスの政策をプレゼンテーションしました。今回の政策発表会には、新メンを含めた多くの模擬国連会員や当事業のOBOGに加え、国連大学政策研究所長のSebastian Einsiedel氏や元国連総会議長の久山純弘氏、さらに駐日スイス大使館公使であるPeter Nelson氏など、様々な専門家の方々をお招きし、Q&Aセッションでは各団員の政策に対して非常に質の高いコメントをいただきました。これまでの練習を活かして必死で応答や説明をした一方、満足に自分の思いを伝えることができず悔しい思いをした、という団員もいました。このような政策発表会で得た「悔しい」という思いは、3月末に控える全米大会、ひいてはこれからの未来において、彼らが前進するためのさらなる糧となるはずだと確信しています。

 

DDP3日目以降は、ポジションペーパー執筆のための追加リサーチ、全米大会を意識したディスカッション、そして会議シミュレーションを行いました。特に会議シミュレーションに関しては、会議の状況別に数種類の交渉の場を想定したものや、決議案作成の一連の流れを踏んだものを準備し、全米大会の実践練習として実践しました。「意見を伝える側」と「意見を聞く側」の立場によって求められる交渉態度が大きく異なることや、決議の文言作成の際にスピードが求められることを、団員に身をもって実感してもらえたと感じています。

 

明日からいよいよ渡米プログラムが始まります。今回の政策発表会を含め、今までのDDPを通じて得たことが全米大会に臨む団員の支えとなること、そして、それぞれの団員にとって後悔のない渡米となることを、運営局員一同心から願うばかりです。このDDPγにて、事業運営局が提供する育成プログラムは一段落です。しかし、DDPが終わっても彼らの成長は終わりません。各々がしっかりと目標を持って、大会までの日々を過ごしてほしいと思います。また、帰国後には、かけがえのない経験を経て、さらに一回り大きく成長した彼らの姿を見ることができるのを楽しみにしています。

 

最後に、DDPを行うにあたり様々なところで支えてくださった方々に、運営局員一同心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。これからも当事業をよろしくお願い致します。

 

2015年3月7日

32代運営局DDP(団員育成プログラム)担当

河原 沙也加




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