渡米報告


この度、第40代日本代表団の約2週間半に渡る渡米が無事終了しました。ここではその概要を、提携校交流、ブリーフィング、そして全米大会の順にご報告いたします。

 

・提携校交流(3月21日~3月27日)

今年度はUniversity of Massachusetts Dartmouthと提携し、まず始めに提携校の所在地であるマサチューセッツ州ダートマスに約1週間滞在しました。渡米メンバー13人は、全米大会パートナーである学生と共に、スピーチ練習、全米大会のシミュレーションなど模擬国連のミーティングを行い、全米大会への意識を高めていきました。また、提携校の学生と毎日食事をとったり、キャンパスを散策したり、授業を聴講したりとミーティング以外でも様々な交流をしました。さらに、最終日にはジャパニーズパーティーを実施し、福笑い、折り紙、けん玉、気配切りなど日本の伝統的な遊びを提携校の学生たちに紹介し、一緒に楽しみました。ここでの滞在期間ではお互いへの理解や信頼がますます深まり、全米大会で欠かせない密接なペア連携、そして一体感のあるチームを築くことができました。

 

・ブリーフィング(3月28日~4月1日)

ニューヨークに移動したのちは、約1週間のブリーフィング期間を実施し、UNICEF、国連日本政府代表部、UN Women、UNDPの4つの国連機関を訪問しました。ブリーフィングでは、各機関の機能説明、現職に至るまでのご経歴、各機関での仕事内容を詳しくお伺いしました。全米大会で担当している議題・政策に対して有益なアドバイスを頂いたり、ブリーファー自身のキャリアパスやワークライフバランスなど切り込んだ質問にも丁寧にご回答いただきました。将来のキャリアや自分自身の人生の目標を改めて見つめ直すことができ、非常に貴重な機会となりました。

 

・全米大会(4月2日~4月6日)

ブリーフィング期間終了後、5日間に渡って開催された全米大会に参加しました。第40代日本代表団は、フィンランド大使とニュージーランド大使を担当しました。会議が始まると、スピーチをしたり、積極的に他の大使に声を掛けて一緒に政策を考えたりと、渡米メンバー全員が真摯に自分の議題と政策に向き合っていました。言語の壁を感じたメンバーもいたものの、世界各国から参加した大使との交流ができたこと、自分の政策が決議案に載ったこと、自分が所属していたグループが作成した決議案が採択されたときに感じた喜びを肌で感じ、この約半年準備してきた努力が報われたと実感しているようでした。最終的には、第40代日本代表団は、最優秀大使団賞(Outstanding Delegation Award)と名誉大使団賞(Honorable Mention Award)、3つのOutstanding Position Paperを受賞しました。 この会議を通して、渡米メンバーからは自分の課題を見つけることができたという声が多くあり、来年度の運営にぜひ活かしてほしいと思いました。

約2週間半の渡米を通して、第40代日本代表団は日本では絶対に得られないと思われる貴重な経験をさせていただきました。今年度は4年ぶりの渡米となり、私自身、渡米に関しては右も左もわからない中、たくさんのOBOGの方々のご協力のもと渡米を成功させることができました。最後になりますが、弊事業を支えてくださっている財団様や顧問の先生方、日本模擬国連会員の皆様、そして応援してくださった全ての方々に感謝を述べて結びとさせて頂きます。

 

 

2023年4月21日

模擬国連会議全米大会第40代日本代表団派遣事業運営局 運営統括・団長

渡辺由璃子




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