地域DDP1


 12月13日及び14日に、関東地方及び関西地方において地域ごとに団員育成プログラム(以下、DDP)を行いました。団員は、全米大会において各議場に用意されている3つの議題のうち、最初に議論される可能性の高い議題(以下、優先議題)を決定するためのプレゼンテーションを行いました。また、その優先議題決定に関するグループディスカッション、様々なアイデアを素早く生み出すための発想法に取り組みました。

 団員は、各自で優先議題を予想し、「なぜその議題が優先議題になりうるのか」ということをPower Pointのスライドを用いて発表しました。このプレゼンテーションの目的は、単にプレゼンテーションスキルを向上させるだけでなく、大会本番において他国の大使とスムーズな優先議題決定交渉を行えるようになることでした。団員は、各議題の緊急性や時事性など優先議題決定のための基準を設定し、聴衆が理解しやすい内容構成を考えることを通じて、他者を説得するためのスキルを身につけることができたと思います。発表後には、それぞれの優先議題決定に関するディスカッションを行い、互いの優先議題決定方法やその基準設定に関して、運営局員及び団員間で意見交換をしました。このディスカッションを通して、今まで見えていなかった視点を得ることができた団員も多くいました。

 また、昨年の11月に行ったDDPαに引き続き、グループディスカッションを行いました。このディスカッションは、適切な理想設定を行い、理想状態と現状とのギャップを埋めるための解決策を考えることを目的としていました。分析を行うことが大変難しく、分析の視野を広げることに苦労する場面も見受けられました。その場その場で、問題の構造に適した分析を行うのは非常に困難ではありますが、これを新たな課題として捉え、これからのDDPに反映していこうと思います。

 発想法に関しては、DDPαで見つかった課題を踏まえ、ブレーンストーミングをベースとした創造的な考え方を身につけるためのワークショップを行いました。熟考するのではなく、「量」と「速さ」を重視して自由にアイデアを出すことを求め、今までとは大きく異なるワークであったため、団員にとって大きな刺激になったように思います。

 2015年に入り、渡米プログラムまで残すところ約2ヶ月となりました。団員は、日々リサーチや政策立案に追われ頭を悩ませている一方で、全米大会への参加が楽しみで仕方がないと心を弾ませております。これまでのDDPと同様、この先のDDPも容易いものではありません。たとえ壁や挫折にぶつかることがあっても、各団員がそれぞれの目的を持って楽しみながら準備を進めていくことができるよう、運営局員一同全力でサポートしていく所存です。今後とも当事業をよろしくお願い致します。

2015年1月8日

32代運営局DDP(団員育成プログラム)担当

河原 沙也加




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